言語という無機生命体が奏でる ことばのオーケストラ |
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紀元前180~67年 イリュリア王ジェンテウス はペストに苦しむ領民のため山野に分け入った 神に祈り矢を放つとその矢は竜胆の根にささり それを薬用に用いたという 英名「Gentiana」は王の名から来ている
日本では平安時代おしゃれな花とされ女御たちの衣裳の模様に競って使われた
その衣装の作り手はどのような思いを込め竜胆を描いたのであろうか また 自らをより美しく見せるため その竜胆の衣装をまとった女御達にはどのようなドラマがあったのであろう・・・
花言葉は 「正義」「悲しんでいる時のあなたが好き」「さびしい愛情」
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その日は刻一刻と確実に近づいていた。無情にもその日は晴れだった。小学校三年生のいつかのあの日。
交通安全演習のため、学校の校庭には横断歩道が石灰の白線でひかれ、障害物や信号が置かれた。
雨になることを心底願った。ただ延期になるだけだというのに。
そして運命の当日、生徒が校庭に集められた。そこには数台の自転車が用意されていた。演習の内容は安全のために交通ルールに従って正しく自転車を運転するといった内容だった。
生徒の中で自転車に乗ることができなかったのは自分一人だけだった。
他の生徒の列から一人だけ離された。恥ずかしかった。恥ずかしくて悔しくて大声をあげて泣いたいつかのあの日。
その日家に帰っておねだりをした。それまで、どこか両親に申し訳なくておねだりなどしたことがなかったのに。それほどまでに悔しかった。
父は植物を育てるのが趣味だった。そんな父は、家にある観葉植物に水をやることと、何かの花の種を手渡して、世話をする約束を三ヶ月守ったら買ってやるといった。
次の日から花に水をやるため、早起きする生活が始まった。
学校から帰ってきても水やりをした。さしたる苦ではなかった。しばらくすると何かの花に芽が出た。嬉しかった。
約束をやぶることはなかった。いつしか何かの花の成長が楽しみになっていた。
そして、待ちに待った約束した日から三ヶ月目の日、学校が終わると、寄り道することもなく一直線に胸を躍らせて家に向かった。
自転車の話が無ければ、自分から言ってやろうと思っていた。
夕食が終わり、父は鍵をくれた。自転車の鍵だった。
「約束していた自転車の鍵だ。」
天にも昇るほど嬉しかったのを憶えている。
あまりの嬉しさに自転車に「まり」という名前をつけた。一戸建ての家からマンションに引っ越してきたために手放した、昔飼っていた犬の名前だった。
そして次の日から、今度は「まり」との格闘が始まった。
ようやく乗りこなすことができてきた一週間目ほどのある日。
学校から帰って自転車に乗ろうとしたが、自転車は無かった。
必死になって探した。しかし、まだ真新しいその自転車は見つからなかった。盗まれたのだと直感した。
ショックだった。しかし、それ以上に親に何と言えばいいのかわからなかった。
申し訳なくて、とてもではないが言うことができなかった。
次の日から、更に今度はマラソンの日々が始まった。
友人が自転車に乗って移動する横で、自分は必死で走り続けた。
心臓が張り裂けそうだったが、自転車を無くした事実を話すよりかは、ましだと思った。
測ったことはないが、今思えば、ほぼ毎日十数キロは走っていた。
約束の期日が過ぎていても、花の水やりを続けていれば、自転車がある日ひょっこり戻ってくるのではないかと思い、水やりは続けた。
何かの花の成長も楽しかった。
しかし「まり」が戻ることは無かった。結局、電車通学になる中学生までそのマラソンは続いた。
自分のとった行動が、正しかったのかどうかはわからないが、今にして思えばいい体験だった。
嫌なこと辛い事は色々あったが、約束を守って得ることの喜び。
そしてそれ以上に、約束をできる程の信頼関係をもてる相手とのつながりの大切さ。
直接は関係ないが、毎日の花の水やりを通して生きるものに対する想い、成長する喜びを学ばせてもらった。
親というものは、やはり偉大なものだと改めて実感させられた。
何かの花は今も私の心の中で咲いている。